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自転車・bicycle

レトロ・ロンド」はベルギーのフランダース地方の有名な自転車レース「Ronde van Vlaaderen」の地元をヴィンテージの自転車で走るイベントです。

RR01RR02RR03ビール祭りをやっているアウデナールデの街を出発する初心者向け40キロまたは山坂のきびしい70キロの各ルートは、田園を抜け、風車を眺め、農家の庭先や古道具屋カフェで休憩ができる楽しいコースになっていて、いつも走り慣れている人たちが丁寧に計画し、地元の人たちのサポートを受けて作られていることがわかります。

RR04車に積んでベルギーに運んだのはこの自転車、1970年代のフランス Gaidou製レディース用ツーリングバイクです。ギアが10段階切り替わるので、坂道もばっちり。太いタイヤで石畳にも対応。

RR05今までに2度、去年3年前のをこのブログでもレポートしていますが、4度目の参加で石畳を走ることにもだいぶん慣れて来ました。それから、今年はじめてレース用のジャージで走りました。速くもないのに格好だけ決めてるのも恥ずかしい、、と思っていたのだけど、近頃は少しだけツーリング的ふくらはぎになってきたし、やはり快適なので思い切って。

だから、という訳でもないと思うけれど「スタイリッシュなライダー」の3位に選んでもらって、他の受賞者との記念撮影が下の写真です。地域の自転車行政のお役人さん、出発&ゴール地点の自転車ミュージアム館長、市長、ヴィンテージな衣装に身を包んだ牧師さんたちとにっこり。

RR06レトロ・ロンドの翌日は、石畳の急な坂道で有名な場所をいくつか訪れ「ふぇ〜、これを漕いで登るの〜?」とため息をつく。ひとつは「壁」という名前までついた、歩くのも大変な坂道でした。

RR07RR08ここには、日本の地方にも参考になる「リピーターを生むツーリズム」の原点がそろっている気がします。地元の歴史と生活を大事に思っている人たちが集まってささやかではある場所の良さを育て、心地のよい「体験」を訪問者に差し出す。

今回のレトロ・ロンドでも300人近い参加者の半分ぐらいはベルギー外の近隣国や遠くはオーストラリアから来ていたヴィンテージ自転車のファン達で、たくさん素敵な自転車を見て、風を切ってペダルを踏んで汗をかき、ベルギービールでうるおって、にこにこしながらそれぞれの帰路についたのでした。

わたしのベルギー体験の幸せな締めくくりは、このビール・アイス。少しビターで、もう最高。

RR09

みなさん、お久しぶりです。もう日本時間では7月1日ですね。なんと、2010年も半分が過ぎてしまいました。「光陰矢の如し」とは、まさに。

design-hug のトップページが一昨年5月で止まっていることに憤慨して半年も更新しなかったのですが、wordpressのカスタムCSS費用ぐらいは払い続けるみたいなので、ブログは続けることにしました。ブックマークしてるみなさん、HPトップではなく、このブログのトップに。

さて、本題です。
ベルギーのヴィンテージ自転車のイベント「Retro Ronde」に参加しました。2年前にも一度ここでレポートし、今年が3度目です。今年の自転車はこれ。昨年末に入手して以来、調整をかさねて快適な乗り心地になってきたフランス1947年製René Herse。

自分にぴったりなサイズの自転車に出会えたことがまず嬉しいのですが、これは本当に素敵な自転車なのです。ギアの入れ替えにも慣れ、これなら苦手な石畳もOKだろう!と、前日にコース近辺を走ってみました。

「郷に入れば郷に従え」で、まずはビール。 午前中からサイクリスト達が立ち寄る地ビールのバー。。。

ツール・ド・フランダースで有名な石畳の急斜面は、土曜日にはフリー・マーケットが出ていました。押して歩くのさえ息があがるのに、雨の中(ツール・ド・フランダースは春先で、いつも雨が降っている)ここを自転車で登るレーサーって、マゾ?

30キロぐらい走り、全身がぶるぶる震えて視界がかすみ頭痛すらしてくる石畳に悲鳴をあげながらも、徐々に慣れる。夜は翌日にそなえて肉を食べました。ポテトフライにマヨネーズをつけるのがベルギー風。

翌朝は雲ひとつない快晴。アウデナールデの市庁舎の隣にある自転車博物館からスタートします。

広場に集まるヴィンテージ自転車自慢たち。こんな木製ホイールでも、この人たちは70キロの坂道コースを走るのです。地元ベルギー人の他にもイギリス、ドイツ、オランダ、フランス、イタリア、遠くははるばるオーストラリアからも参加していました。

レトロな牧師さんに自転車と一緒に祝福され、市長の前で誓約書にサインして出発です。

こののち、わたしは石畳2キロをふくむ40キロのコースを走り、途中で飲み物とイチゴやアイスクリーム、ケーキなどの出る休憩所を3カ所経由。その間は、友人たちの後を追うのが必死なので、ほとんど写真を撮っていません。アウデナールデ市が協賛し、若いオーガナイザーと近隣の人たちに支えられた、手作りで気持ちの良いイベントでした。

たくさん汗をかき、素敵なヴィンテージ自転車をたっぷり見て、翌月曜日に自転車を積み込み帰路につく。昼食は美味しいビールの醸造されている修道院のカフェです。

ハムのビール・ゼリー固めと甘めのピクルスがよく合う。この後、「ビール・アイスクリーム」というのを食べました。少しだけ苦味のあるビール味はとっても美味しかった!なのに、写真撮るのを忘れてた、、、。

今回の旅でも、一番印象に残ったのは自転車をとりまくベルギーの施政のこと。自転車レーンが都市部と郊外、そして田園まで整備され、自転車ルートを示す番号が角かどに立って、専用のマップで事前にナンバーを書き出しておけば、地図を見なくても延々走って行ける。車や農業トラクターでさえサイクリストに慣れているから、どこでも気持ちよく道をゆずられるのです。修道院などの観光地にもたっぷりの数の駐輪施設があって、大きなグループでも心配なく自転車を停めて休める。

これはとても進んだ文明の姿なのでは?と、ベルギーを訪れるたびに思うのです。石油を使わなくても、楽しく遠くまで移動できる、そんなレジャーのための道路を作った行政。イギリスや日本にはまだ存在しない、50年後(25年後かも?)の週末の風景。。

アルベルト・コンタドールの優勝で幕を閉じた今年のツール・ド・フランス。最終日のパリ、シャンゼリゼでは別府史之選手が先頭集団7人の一人で目立っていましたね。おもわず「がんばれ、日本男児!」と応援しました。

ツール・ド・フランスは1903年に始まり100年以上の歴史があるイベントで、21ステージの出発やゴールを誘致しようと、毎年たくさんの都市が名乗りを上げ権利を競り落とすのだそうです。沿線にずらっと並ぶファンといい協賛社の多さといい、宣伝媒体としてだけではなく「自転車文化」が根付いているなぁ、という印象を受けます。フランスやベルギー、オランダなどの津々浦々に延びる自転車専用レーンや使いやすいサイクリング用マップなどは、その文化を支えている。

スプリンターのマーク・カヴェンディッシュが最終日を含む6ステージで1位になったり、トラックレース選手のブラッドリー・ウィギンズ が山岳ステージでも健闘して総合4位になったので、イギリスでの中継やダイジェストも盛り上がっていました。けれど、まだ衛星放送のレシーバーがないと観れないチャンネルだし、自転車レーンは貧弱で危ないし、この国がツール・ド・フランスで優勝者を出すのはまだ先かな?という感じ。

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最近あまり書いていなかったけれど、ほぼ毎週、車の少ない郊外で30キロから50キロぐらいサイクリングしています。

3年続けると少しは脚力もついてきて、最初は押して歩いていた坂を上がれるようになってきた。まずはトウ・クリップをペダルに付けて「立ちコギ」の練習をし、慣れたのでトウ・ストラップに昇格。自転車も最近は軽量のツアー用、フランスBarra社1950年製でライディング・ポジションも少しスポーティーになりました。気を良くして先週末は88キロを走ったのだけど、さすがに翌日お尻が痛かった。長距離を走る時は、パッドの入った専用のウェアを着た方がいいのですね。たいして速くもないのに、レース選手のような格好になるのが気恥ずかしく、普段着に近いもので走ってるのだけど、、、。

ひと月前にはこの自転車で、ベルギーで開催された「Retro Ronde」に参加しました。去年もこのブログで報告したこのイベントは、ツール・ド・フランダースのコースの一部をレトロな自転車とそれに合わせた服装で走るもので、65キロと35キロの2つのコースのうち、わたしは短い方を走りました。65キロのほうは、坂道もきつく石畳の道も多く、わたしにはまだ無理。前日に少し試してみたのだけど、石畳にはなかなか慣れません。

二の腕はぶるぶる震えるし、奥歯はがちがち鳴る。視界がぶれ続け、最後には頭痛がしてきた。でも、ヨーロッパでは伝統的に、ローマ人の発明したこの石畳を好んでレースをしてきたみたいです。まだ道が舗装されていなかった時代には、このほうが走りやすかったのかもしれないけれど。

ツール・ド・フランスの最終日も、シャンゼリゼの石畳を周回してゴールです。21日間のレースで毎日平均150キロを時速40キロのスピードで走り続け、最後にこの石畳を歯を食いしばって走り抜ける若人たち。このレースに向けたトレーニングは相当な量なのだろうなぁ。若者にまざって復活参加し、優秀なチームに護られたとはいえ、3位にくいついたランス・アームストロングもやっぱりすごい!今年はドーピング騒動もなく(あれは興ざめだったものね)最後まで手に汗にぎって楽しんだ。

連日の観戦で元気をもらい、わたしもまだまだ、、、諦めないで地道にサイクリングを続け、いつかはRetro Rondeで坂道の65キロコースに挑戦したいな、と思ったりするのでした。

前回、ヴィンテージ自転車のオークションのことに触れ、でもその様子を書く時間がなかなかありませんでした。

いろいろな形と模様の革のサドルがあのイベントでのわたしの一番のお気に入りでした。


オークションを仕切るのはプロのオークショネアー。6時間立ちっぱなしでヴィンテージの自転車や看板などを紹介しつづけ競っていく、その体力には驚かされます。前列に陣取っているのは年季の入ったコレクターたち。


1台だけ欲しいと思ったのはこの自転車。1930年代のものがほとんど新品のぴっかぴかなコンディション。しかもわたしサイズ。パートナーが競ってくれたのだけど、残念、負けました!


このぼろぼろの部品にも競りナンバーがついてたけど、誰か買ったのかな、、?なんとなく、欲しくなるのも分からなくはないけど。インテリア小物として。

車に古い自転車を積んでフェリーでドーバー海峡を渡り、フランスを越えてベルギーのゲントの近く、Oudenaardeという街であった「レトロ・ロンド」に参加して35キロ走りました。「ツアー・オブ・フランダース」という歴史のある自転車レースのコースの一部をレトロ自転車ファンが走るというイベントで、今年で2年目の開催。


まずはGentでビールを一杯。右はチェリービールです。わたしはこの甘いビールが大好き。今回の自転車はこれ。アルミの八角柱フレームで作られた、カミナージョンというメーカーの自転車です。


20年以上古い自転車でそれに併せた服装で参加、というのがルールなので、レーシング自転車の人は古いジャージ、配達用自転車にはコールテンのズボンに帽子とか着てます。わたしは1941年フランス製の「ちょっとそこまでお買い物」用の自転車なので、ベレー帽と白いソックスで、ちょっとリセっぽく(この際、トシは忘れて)。


オーガナイザーもレトロな服装で。左からお巡りさん、メカニック、司会のおじさん、町長夫人、町長、牧師さん。


150人の大集団でスタート。街の中心部を2周ほど走り、郊外に出るとすぐにこんな風景に。牛や馬があちこちにいて、休憩場の農家では目の前をニワトリが走り回っている。コースの途中では飲み物(ビールも!)や果物、アイスクリームにケーキなどがふるまわれ、道ゆく人から声援がかかる。街中だけでなく幹線道路にもサイクル・レーンがあるし、イギリスよりも快適。車もかならず自転車を優先してくれます。自転車カルチャーの歴史の長い国で初めてサイクリングしたけれど、ゆったりしていて良いものでした。

石油が枯渇して今みたいに車を運転できなくなる100年後、工業も衰退して新しい製品が出回らなくなったら、みんなこんな風にして古き良き時代の自転車を修理して田園を走るのが世界的なレジャーになるのかな、、なんてふと思ったり。


きつい坂道のある65キロのコースを走り終えた人たち。イギリスからは14名参加、その他オランダやドイツからもレトロ自転車とサイクリストが集まっていました。


走り終えて、またビール。うーん、美味しい。でもこれ、アルコール度が11%もあるビールなのです。危ない、あぶない、、。

古い自転車を集めたり、修理して乗ったりするのが趣味な人が、実は世界中にたくさんいます。で、そういう人達が集まってレースをする会、というのもある。快晴の日曜日、西南ロンドンのHern Hillにある自転車競技場でそういうレースがありました。コレクター達と、ピクニック気分で応援に来ている家族や友人が、和気あいあいと集まって。

普通の路上では乗りにくい、レース用のペニー・ファーディングをサーキットで初めて試したわたしのパートナー。作られてから100年以上経っている自転車だけど、とりあえず走れるように調整できたみたいです。


一見ふつうの自転車レースですが、参加はすべて戦前の自転車。近寄ってみると「ほんとだ古い、、」と分かる。ガレージの片隅で、こういう古い物をこつこつと修理するのが趣味な人たちが、たくさんいるのは面白いですね。そして、直したら乗って走る。


車輪が木製の「Bone Shaker」と呼ばれる自転車も登場。 たしかに乗り心地が悪そうだ。

実はわたしも、レディースのレースにちょこっと出ました。Caminargentというフランスのメーカーの1941年製のアルミフレームの自転車で。それが、今までのサイクリングやウォームアップでサーキットを何周かした時はなんともなかったのに、レースでちょっと真剣に飛ばしたら、後ろの車輪がぐらぐらに揺れてそれがハンドルまで伝わって、ものすごく怖かった。


結果はビリ!ヴィンテージ自転車ファンからは絶賛のレアなものらしいけど、「ちょいと角までパンを買いに行くための自転車だから、もともとレース向きじゃないんだよ。」となぐさめられたのでした。まぁ、マシーンの問題だけじゃなく、わたしの脚力もぜんぜんダメですが。

「銀ちゃん2号」という愛称のこの自転車で、今月末にベルギーである「レトロ・ロンド」というサイクリングに参加します。20年以上古い自転車で、服装もレトロな人のみ参加というツーリング・イベント。今度はゆっくり走ります。

土曜の夕方から、肉類卸し市場のSmithfield周辺で自転車レースが開催されました。Smithfield Nocturneと呼ばれるこのイベントは去年始まって、いろんなカテゴリーのレースがある。その中でわたしのお気に入りは「折りたたみ自転車レース」です。

別名「ロンドン通勤者レース」のこの競技のルールは
1)折りたたみ自転車で参加
2)ジャケット、ネクタイなど通勤服を着用
3)ヘルメットをかぶること
4)折り畳んで置いた自転車まで10m走り、そこで自転車を組み立てて漕ぎ始める


これだけたくさんの折りたたみ自転車を一度に見るのは珍しい。カンタンに組み立てられるけど走りは遅い自転車とか、組み立てに時間がかかるけど走り出したらぶち抜きできる高性能とか、いろんなメーカーの特徴も見えます。


この二人が一位(右)と二位。とりあえずネクタイしてるけど下半身はレースパンツだし、かなり鍛えた足だよね。予選を勝ち抜いて最終レースに出たサイクリストの順位と自転車の種類がこのサイトに載ってました。
http://www.smithfieldnocturne.co.uk/foldingbikerace.html
こんなマジなレーサーもいるけど、半分くらいは本物の「通勤サイクリスト」。蝶ネクタイをしたビール腹のおじさんとか、タイトスカートにハイヒールのお姉さんも出て観客の声援を受けていました。

わたしの街乗り用の自転車は、このレースでたくさん見かけたBrompton。2年前に最初に乗り始めて自転車の楽しさに目覚めたきっかけでもあります。


これは一度折り畳んでセルフスタンドにしているところだけど、あと2回折り曲げて、サドルポストを縮めてロックするとコンパクトにまとまる。その様子はブロンプトンのオフィシャルサイトに載ってます。地下鉄に持って乗れるほど小さいのに、しっかり走る。わたしのは部分的にチタンフレームで軽量化した3ギアで、小さなタイヤなのにかなりの速度が出ます。

来年までに少し体力をつけて(5キロを全速力で走りきる自信はまだないから)、この愛車で「通勤者レース」に出たいなと思っているところ。スピード出したまま、コーナーで転ばないように曲がる練習をしておいたほうがいいかな。あとは、ネクタイを調達して、、、。


パートナーが所属している「veteran cycling club」の集まりで、海外からの参加者を観光案内しつつ、古い自転車ばかり20台でロンドン市街をサイクリングしました。朝はセントポール寺院に集合。ペニー・ファーディングと呼ばれる、前輪が大きくて後輪が小さい1880年代の自転車も6台参加。ほとんど観光アトラクションみたいな集団で列を作ってタワーブリッジを走り抜けたりするのはなかなか楽しいものでした。


こういうイベントで乗るわたしの自転車はこれ↑。イギリスのSpark Brook社、1907年製。相当錆びさびだったのを、パートナーがリストアしてサドルとタイヤも替えてくれた。これが、驚きの乗り心地の良さなのです。背筋が伸びたポジションで、シングルギアなのに坂道でもとても軽い。快適さでいうと、100年前に自転車はすでに「完成」していたのかもしれない。


バッキンガムパレスで衛兵交代を観た後ハイド・パークに向かう。左の黄色いペニーに乗ってるのはドイツ人、右のおまわりさんのコスチュームはアメリカ人。でも、観光客にはロンドンの風景に見えるかも。


あちこち走って、夕方にはシティのパブでビールを一杯。古風なパブには古い自転車が似合う。

ちょうど2年前の今頃、すっかり忘れてた自転車にふたたび乗り始めました。

時間がかかったけど、ようやく慣れてきて、街中で乗るのもあまり怖くなくなった。イギリスでは自転車は車道を車と一緒に走るので、最初はかなり緊張したけど。ロンドンの街中では、運転手に良く見えるように蛍光色のジャケットを着て、ヘルメットをかぶって、今でもちょっと肩には力が入っていると思う。

なんといっても楽しいのは、車の少ない郊外をサイクリングすること。今日は少し風があったけど、暖かくなった田園を40キロほど走りました。


ブルーベルはピークを少し過ぎたかな。


昼食をとったパブの裏庭にカモが遊びに来ていた。今日のわたしのサイクリングの友、モールトンAM7です。こっちの自転車は大きくてなかなか乗れるサイズが見つからないけど、これならばっちり。 サドルはユーズドで見つけたブルックスです。今日はあちこちで一面の菜の花を見た。漂う香りも濃厚です。


自転車を始めようかな、と思っている人には、車の少ないカントリーサイドから始めるのをおすすめします。そして、最初は走り慣れている人に安全に走るコツを教えてもらうといいと思います。いろいろ、覚えると便利な道や作法があるから。わたしには3人師匠がいて、彼らからいろいろ教えてもらった。最初はわたしに合うサイズで性能のいい自転車の存在を教えてくれ、ハンドルはこれが乗りやすくタイヤはあれがパンクしにくく、頑丈なロックはこのタイプ、、、とオーダーのためのスペックを作ってくれたわたしのアシスタントと、売り場まで付いて来てくれたその彼女。彼らの助言なしには、そもそも自転車に乗り始めてないと思う。そして3人めは、古い自転車のコレクションが趣味の今のパートナーです。ちょうどオーダーした自転車が届いた頃に出会い、いろんな場所をサイクリングして自転車の魅力を教えてもらった。

この2年ですっかり自転車にハマって、週末は天気が良くても悪くても出かけるようになった。雨の中を走るのは、ちょっと修行っぽい。 なにやってんだか、、、とその時は思うのだけど、後で妙にすがすがしいのです。

自転車に乗るようになって、わたしは季節の移り変わりを肌で感じるようになった。さらに、近所の様子を以前よりも観察するようになったし、何が市街の交通やひいては行政の抱える問題なのかを考えるようになった。そして、自分の力で漕いで移動する、という体験を通じて、エネルギーの使われ方のことを考えるようになった。

そう。自転車はわたしにとって、どこに行くにも車を運転して資源を浪費していた、あの生活を変えるきっかけだったのです。
たかが自転車なのに。
なにしろ、気持ちいいからね。気持ちいいのが、いちばんですね。

I started to cycle about 2 yars ago. I had totally forgotten about this joy, feel movement of air and smell seasonal aroma – especially in countryside. I started to retrieve this nice feeling, to know that I can transport myself in energy efficient way.

Then I started to re-think about my way of living – I used to drive everywhere, paid huge on parking and congestion charge on top, wasted energy in my studio and home. I started to watch my energy consumption in every dimension of my life.

Yes, bicycle was the entrance to a change, a big change for me. This change is comfortable and rewarding.