イギリスのノーフォーク州に住む友人がアルパカを飼い始めたのです。行って、触ってきました。
やわらかい、、、。夏の終わりに一番ふわふわの毛を刈ったところなので、長い毛は頭と足元少ししか残っていないのだけど、ふわふわというよりは、ソフトなベルベットをそうっと触る感じ。毛足は短いけれど、毛の生えている皮膚も柔らかいので手触りがふかふかとあたたかく、、、今まで味わった事のない感触でした。
アルパカはとてもフレンドリーな動物です。彼らの放牧されている草地に入って行くと、こちらを観察しながらゆっくり歩いて近づいて来る。人間を怖がっていないようで、興味深そうにくんくんと臭いをかいだりして周りをうろうろする。なのに、触られるのはあまり好きではないようで、ちょっと首をさわったらすーっと離れて行ってしまったのでした。腕をまわしてハグしたかったなぁ。
触感というのは、いろいろな想像力をかきたててくれるものなのだ、、、とアルパカに触れて改めて気づきました。
わたしには大好きで触りたくなるものがいくつかあって、、、そのどれも、生きているものの一部なのです。日常的に触れられる距離にあるものは、その持ち主(というか、所在場所?)を大切に守ろうと思うし、わざわざ出かけて行って触れるものは、遠くにあってもその存在がわたしを元気にしてくれ、旅に出る動機をくれる。そうっと触れるわたしの指先がちゃんとなめらかでその対象を傷つけないよう、指の手入れしないといけないし、がさつな触り方にならないよう、まずは呼吸をととのえて、、、などと思ったりする。
「触感」がわたしたちに与えてくれる喜びについて、その楽しみをどうデザインに活かすかについて、もっと考えてみてもいいのかも、と思ったアルパカとの出会いでした。