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Monthly Archives: May 2009

ロンドンの郊外Enfieldで毎年ある「Pageant of Motoring」というオート・ジャンブルに行きました。車やバイク、自転車に関する古いものを中心にストールが立ち並ぶガラクタ市です。以前お伝えしたBeaulieuのオート・ジャンブルが海外からも多数出店しているのと比べると小規模なものですが、出店者の多くがその場でキャンプをしていて、売り場の片隅にキッチンをしつらえて料理しているのを見るのが楽しく、今回は「移動キッチン」を集めてみました。


基本はこれですね。コンロにケトル。風をよけるためにテントの陰で。そして、お茶の用意は何よりも重要です。ティーバッグや砂糖、ミルクもコンパクトにまとめて持ち運ぶ。


小さなコンロでも立派に料理できてます。手前が商品、奥にキャンピングカー、その中間が売り場兼キッチン。


コンロもふた口あると、湯を沸かしながら料理できる。これは小さなガズボンベに繋がれているタイプ。


この道具屋さんのキッチンからもいい匂いがしている。使いやすそうな調理用具が商品と一緒に吊られているのも雰囲気です。


バンの荷台に造り付けられたキッチン。タイヤのでっぱりにうまく乗っています。買い物かごのシェルフも使えそう。


これはキッチンではないけれど、湯を沸かす機能のついたピクニックセット。コンパクトにまとめながらも、エレガントさを忘れていない。 こういう機能美と機動性が好きです。

わたし自身は、小さな煎茶セットと保温ポットを持って出かけてお茶をいれるぐらいで、調理するようなキャンプをしたことがないのだけど、身軽なキッチンにとても惹かれる。小さくなるカップとか、平たくなるコーヒー・ドリッパー、重なるワイングラスなんかをついつい買ってしまうのは、いつかその道具たちを使って外で食事するのを夢みているようなのです。

I visited an autojumble, named Enfield Pageant of Motoring.  I am fascinated by mobile kitchens, set at corner of stools.  I love their nomadic lightness, basic functionality and joy of eating these kitchens provide.

おひさしぶりです。

先月末は新作のないミラノ・サローネ。レポートする気が失せましたが、来年のためのミーティングをいくつかして、すでにプロジェクトも始まっています。来年は(ほぼ)間違いなく、新作のご報告が出来ると思います。家具・プロダクト界も不況の波はまぬがれませんが、良いものは淘汰されて残っていく、そんな気がした今年のサローネでした。

さて、新緑の美しい5月の東京に来ています。
視覚ではなく、嗅覚で緑を感じている東京の都心。湿度が高く日照は強いけれど、野生の草花が育つには条件の悪そうな都心部で、路上に苔をたくさん発見しています。

空気の汚染に敏感だと言われる蘚類や苔類の仲間がこうやって見られるのは、まだ都心にも苔の住む環境が残っているということでしょうか?それとも、今までわたしが気づかなかっただけで、以前はもっと観察されたものが減っている途中なのかな?

ともかく、人通りの多い路上でマイクロ・ガーデンを見つけるのは楽しいことです。

これは南青山でみつけた3種類ですが、銀座にもたくさんありました。さすがに車の多い中央通りにはなかなかなく、柳通りとか並木通りなどの裏通りだけど。


東京の苔は、自生している人工的な環境とのコントラストが趣を与えてより力強い生命力を発信している、、、そんな気がしています。

It is a nice surprise to find moss in the middle of Tokyo.  Because of their surroundings, mostly artificial materials to live on, mosses seem to show strengh of nature as a contrary.