苔・mosses
一年前の春に、駐車場に打ち捨てられているチンクエ・チエントに出来ているマイクロ・ガーデンを発見して「な、何?このかわいいものは?」と写真を撮って以来、よく見るとあちこちに、小さくけなげに生きている苔があることに気づき始めました。しかも近寄って観ると、いろいろな種類がある。
この春は寒さが続いて「苔シーズン」が長かったからか、あちこちで発見。どうしてこんなに心惹かれるの?と思いつつ、ともかく写真に収めて集めてみました。
あまりに気になったので、とうとう『苔の話』という本を取り寄せ、読んでます。面白い。苔には殺菌作用があってカビが生えにくく、だから鳥が巣作りに使うのだとは!昔の人もちゃんと知っていて、正倉院御物の梱包に使われていたりするのだって。そして、地面を保水して森林を護り、泥炭になって大量の炭素を地中に蓄えているのは、大地を覆う苔の群生だったとは!
あー、面白い。知らないことを知るって、楽しい。
最初の写真の車の窓枠に生えてたのはヘチマゴケと呼ばれる仲間のようです。
本に載っているものと英国で見る苔は若干ちがうので、書店で図鑑を探したのだけど、、、moss図鑑は一冊も見つかりませんでした。ネットで検索しても、接写の効いていないボケた写真にラテン語の学名が書いてあって、日本の苔のように親しみやすい名前で呼べません。ガーデニングでは邪魔者扱いさえされている印象。英国庭園に、こんなに可憐な彩りを添えているのに。
ついつい「何かに使えないかな?」なんて考えたのですが、すでにこんなデザインがありました、、、。わかる、わかる、素足で触れたい感じ。日本人のデザイン?と思ったら、スイス在住の韓国または中国系のデザイナーのようですね。