小冊子 ‘d’

前回に引き続き、D&DEPARTMENTについて。

ナガオカさんのさまざまな活動の中でもとくに評価するのは、出版やHPやブログでその考え方や活動のプロセスを広く世間に知ってもらおうとする、その努力です。これはとても根気のいる、しかも結果の見えにくいことで、長く続けてやっとその真価を計る事ができることだと思う。そして、自らの考えをまとめて整理し、行く先を考える時にとても重要な作業だと思うのです。

帰国するたびに、本屋で見つけたら買っていた彼らの雑誌「d」。


丁寧な取材の結果がレポートされ、今まで知らなかったことがいつも紹介されていて、楽しい驚きがある。ナガオカさんとそのチームの「ロングライフデザイン」に対するいろいろな角度からの考察と、その熱意にいつも感心しながら読んでいました。

特に好きだったのが、写真に撮った2冊。8号の『サンタクロースとは何か?』を読んで、不覚にも新幹線の中でぽろっと涙をこぼし、ルイス・カーンの言葉にボーゼンと車窓から過ぎ行く風景を眺めた。9号は、落ち込んでる時に読んだのでハッリ・コスキネンの笑顔に癒され、話題になっていた「PSE法」について学び、三國シェフの話の深さに打たれ、深澤直人さんのスピッツ評に思い切りうなづいたり(たまたま、数日前に偶然スピッツを聴いていたのです)して、読み終わる頃には元気になっていて、、、と、2冊丸ごと心から楽しんだのでした。

先日のお店訪問で何冊かまとめてバックナンバーを入手し、最新号の編集後記を読んだら、今までの形態では売れなかったので、休刊してリニューアルします、とあった。デザインが語られる時にそれが表沙汰になる「順番」についての考察が、そのままこの小冊子への自らの批評だったのは、象徴的なことかもしれない、、と、名残を惜しみつつも納得しました。大資本の力を借りずに20号も出版した、それは大変な事だったと思う。そこから利益が生まれなければサステナブルとは言えない、という判断。

正直淋しいですが、計画中の次の出版物を楽しみにしています。そして、日々考えていることを丁寧に記録し残し共有していく、その姿勢に学びたいと思う。そう、わたしがこのブログを始めたのも「d」に触発されての事だったのかもしれないと、今となっては思うのです。

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