町工場
サローネに賑わうミラノ、元工場地帯Zona Tortonaで今年もいろんな素敵なスペースを見て歩きました。その中で一番のお気に入りは「Lavorazione Artistica Metallo」と看板を掲げている、この金属加工の工房「Traviganti」。
デザインの展示会をやっている大きな建物の一角に、普段と変わりなく操業している工場があって、観客はその中を好きなように歩き回れる、というとても楽しい場所です。おじさんたちがフツーに旋盤とか型押しマシーンとかを使って仕事しているのだけど、工場のあちこちに小さな展示コーナーが出来ていて、妙なものが置いてある。で、なんだこれは?ときょろきょろしていると、働いている人たちが「どうぞ、どうぞ」と招き入れて手作業の現場を見学させてくれる。
あちこちに貼られたり、壁に描かれたりしているドローイングも味がある。サローネ時期ならではの「アルティザンの生きてるミラノ」を垣間見れる場所。どれくらいの人が、この入り口に気づいて入って行ったかな?
結局1時間近く工場内をうろうろして働く人達の手元を眺め「好きなんだねー、この人、、」という視線に見送られて工場を後にした。いろいろ質問したかったんだけど、わたしのイタリア語のレベルでは到底無理でした。。。