鍵のかかる季節

わたしのスタジオ兼住まいの玄関ドアには鍵穴が3つある。いわゆる「キャッチ」でばたん!と自動ロックされ、外からは鍵を入れて回して開ける「リムロック」と、その上下に鍵を入れて回すと太い金属のバーがスライドしてドアを止める「デッドロック」が2つ。

イギリスの冬は湿度が高いので木製のドアが膨張し、この「デッドロック」の鍵穴の位置がずれるようで、毎年、秋も深まると下のほうの鍵がかからなくなります。

気温が高くなると、ドアも乾燥して引き締まり、両方の鍵がちゃんとかかるようになる。今週から両方かかるようになった。春になったな〜、と思う。


スタジオにはもう一枚、季節を感じさせてくれるドアがある。スタジオに隣接したバスルームに入るための2枚のドアのうちの一枚が、冬になると膨張して午前中は閉まらないのです。午後になって暖房が効いてくるとドアも乾いて収縮し、閉まる。これはクリアランスを少なくしすぎた設計ミス。あと2ミリ足してたら大丈夫だったのに。でも、3枚のパネルがあたかもつなぎ目のないかのごとく並んでいるほうが格好いいと思った。自分でデザインして改装したのでこういう失敗は「学習」ですが、それにしても閉まってないのは格好わるい、、と冬ごとに思うのでした。


ちなみにスタジオ兼住居は1920年代に建てられた元おもちゃ工場だった建物の一角にあります。住宅地と工場地帯の狭間という感じの、どちらかというとラフな地域なのだけど、この中庭に入ると少しほっとする。そんな場所です。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: